日本料理の文化・伝統を受け継ぐ 生間流 式包丁の許状を賜りました
〜総料理長 半田康之〜 |
平安中期から千二百年続く食の儀式を受け継ぎ、日本料理の伝統をお伝えいたします
式包丁とは、烏帽子、袴、狩衣姿で、まな板の上の魚や鳥に直接手を触れずに包丁を使って料理し、めでたい形に盛りつける技で、その流儀のひとつが生間(いかま)流式包丁でございます。 一年のうちでも主に節会(せちえ)に行います。節会と申しますのは中国より伝わります祝日で、代表的なのが1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日でございます。3月3日は桃花の節会、5月5日は端午の節会、7月7日は七夕の節会、9月9日は重陽の節会です。 その中でも重陽の節会は旧暦で申しますと10月以降にあたり、菊の花が咲き誇る時期で又、不老長寿を祝うたいへん華やかな節会でございます。 即ち式庖丁は、節会の折々に魚の切り方でもって瑞祥表現(おめでたい形)するもので、食するものではございません。めでて、何かをおくみ取りいただき、次の宴に移っていきます。 |
|||
|